機能化糖鎖のパイオニア
株式会社ネーテック

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ネオグライコノイド:再構成多糖G-CPS




ネーテックはオリゴ糖類を化学合成的に高分子化した
再構成多糖G-CPSを供給します。

再構成多糖は、オリゴ糖類をスチレンに誘導して高分子化した
Glucide-carrying polystyrene (G-CPS)です。




[ 分画したオリゴヘパリンを組み込んだHCPSの合成スキーム ]

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  • フラグメント化したヘパリンをスチレンに誘導し再高分子化します。
  • 三次元構造化で天然ヘパリンが持つ成長因子との結合能が増強されます。
  • ポリスチレン主鎖に基づく吸着性が発現し医療器材の表面修飾が容易になります。



“ネーテックの開発目標”

  • 水に溶ける速度が遅く医療器材に吸着しずらい天然の多糖類を扱いやすい機能化糖鎖とします。

グリコサミノグリカンGAGについて

多細胞生物には細胞外に細胞外マトリックス(Extracellular Matrix: ECM)と呼ばれる構造があり,細胞の機能発現のための足場として存在しています。ECMは,コラーゲン線維,弾性線維等の線維成分とその間隙を埋めるヒアルロン酸,プロテオグリカン等の分子群から構成され,細胞を支持し栄養を与えるのみならず,増殖因子等の生理活性分子を貯留するなどして細胞の増殖・分化を制御しています。

プロテオグリカンは,コアタンパク質と呼ばれるタンパク質に1本以上のグリコサミノグリカンと呼ばれる糖鎖が共有結合した分子群と定義されます。プロテオグリカンは細胞外マトリックスのみならず細胞膜上にも存在し,細胞へのシグナル伝達を調節制御しています。この機能は主としてグリコサミノグリカンが担っています。

グリコサミノグリカン(GAG)は、硫酸基が付加した2糖の繰り返し構造で構成され、うち1つはアミノ糖(ガラクトサミン、グルコサミン)であり、もう1つはウロン酸(グルクロン酸、イズロン酸)またはガラクトースです。その種類としては、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、へパラン硫酸、ヘパリンで、多数の硫酸基とカルボキシル基を持つために、強く負に帯電しています。多くのGAGはプロテオグリカンとして存在してますが、ヒアルロン酸だけは例外として、プロテオグリカンとしては存在していません。へパラン硫酸は細胞増殖因子やサイトカインなど様々な生体物質と結合し、それらの作用を制御することにおいて特徴的なGAGです。硫酸化の度合いがへパラン硫酸よりも高いヘパリンは、アンチトロンビンを活性化し抗凝血作用の賦活を通して血液凝固を抑制します。

細胞外マトリックスは炎症やがんの浸潤の場でもあり,様々な病態の形成と進展に直結します。多細胞生物(動物、植物)の場合、細胞外の空間を充填する物質であると同時に骨格的役割(例:動物の軟骨や骨)、細胞接着における足場の役割(例:基底膜やフィブロネクチン)、細胞増殖因子などの保持・提供する役割(例:ヘパラン硫酸に結合するFGF)などを担います。植物における代表的な細胞外マトリックス成分も、多糖類であるセルロースです。


ヘパリンを再構成すると
細胞増殖因子やサイトカインとの結合力が増強されます



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