機能化糖鎖のパイオニア

株式会社ネーテック



光重合性キトサンKytoGEL



KytoGel の医療ニーズ:「止血・創傷被覆・組織接着」に基づく創傷治療

  • 高齢化に伴い、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病などが増加しており、これまで使われていた血液製剤では止血が難しい以下のようなケースが増加しています。

   ・抗血小板薬や抗血液凝固薬服用患者の出血を伴う創傷治療
   ・糖尿病による血管障害、治癒の遅延傾向の患者の創傷治療

“ネーテックの開発目標”

  • あらゆる状況でどのような患者にも使用できる”物理的接着・密着”による止血材・創傷治療材の供給




分解性で感染リスクのない多糖類キトサンは創傷治療材として有望

止血剤・創傷被覆材・組織接着剤として使用される素材

哺乳動物由来

化学合成素材

多糖類

フィブリノーゲン シアノアクリル酸 馬鈴薯デンプン
フィブリン ポリエチレングリコール セルロース
トロンビン  ポリウレタン アラビアゴム
コラーゲン 吸水性高分子 アルギン酸 
ゼラチン
キトサン
アルブミン  

デメリット 

ウイルス感染のリスク 分解性が低い 接着強度が低い
高いコスト 反応性の化学物質の影響 精製が難しい
  柔軟性が低い  



多糖類キトサンの特徴

強み
 

分解性

哺乳類由来ではないのでウイルス感染リスクが無い

強い抗菌活性

弱み 

一般的なキトサン水溶液は強い酸性

エンドトキシンの除去が難しい





KytoGELはキトサンの弱点を排除した光重合性多糖





KytoGELの動物試験としての使用法と機能


KytoGELの規格

原   体 原料はエビ殻ないしカニ殻由来のキトサン、残存アセチル基:10 %以下
KytoGELの紛体は白色、臭いがしないか又はわずかにアルコール臭がある。

KytoGELの紛体は水に溶けにくく、エタノールにほとんど溶けない。

水を加えると膨潤し、溶けると粘稠な液体となる。

物  性

365 nm以上のUV-Aの照射によって接着性のハイドロゲルとなる。

創傷組織と化学結合するので組織との接着性は自家重合型のフィブリン糊より高い。
(Journal of Biomedical Materials Research Volume 49(2), 289–295, 2000)

KytoGELはフィブリン糊よりも柔軟なハイドロゲルである。



抗菌性
大腸菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌、枯草菌、肺炎桿菌に対する成育阻害試験では、既存の日持ち向上剤メチルパラベンと同等の能力であった。
銀系の抗菌剤の添加で強力な抗ウイルス性を発現する。
安全性 

エンドトキシンリムルス試験:測定限界以下

細胞毒性試験:近紫外光照射前後の原体のコロニー形成を阻害する細胞毒性が認められなかった

復帰突然変異試験:中心波長365nmの紫外光照射前後の原体の突然変異誘発試験が陰性であった

微生物限度試験:培養された微生物の生育阻害は認められなかった

無菌試験適合

製 剤 粘度、光重合性、pH、安定性などを保証した原料を供給可能
動物試験

止血・組織接着・創傷治癒・DDS等の有効性を実証

キトサンおよびキトサン誘導体の臨床研究例も多い。

“Chitosan preparations for wounds and burns: antimicrobial and wound healing effects” Tianhong Dai, et al. Expert Rev Anti Infect Ther. 2011; 9(7): 857–879.


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